臨床検査科・病理診断科
診療内容・特徴
病院を受診される患者さんには「病理診断」という科名は聞き慣れないことでしょう。
病理診断を専門とする医師は全国的にも少なく、宮崎県内の病院で常勤の病理専門医がいるのは当院を含め6病院だけです。
皆さんが主治医の先生から「組織をとって検査しましょう」と言われたときが、病理診断科の出番です。患者さんから内視鏡検査で採られた胃・大腸・肺などの組織片や手術で取り出された病変部の組織などが、病理診断科に届けられます。
病理診断科ではこれらの検体をガラス板の上に貼り付けられるように薄く加工します。厚さは1ミリの千分の一、1ミクロンほどです!検体の貼られたガラス板に様々な染色を施して顕微鏡で観察し、診断します。結果は「病理診断」として主治医にレポートします。
また、善仁会病院では手術中の患者さんの組織を急いで病理診断する「術中迅速診断」も行っています。肺の影が癌なのかそれとも炎症なのか?癌と分かっている患者さんの手術で悪いところが残っていないか?を手術中に病理診断し、手術の方針を左右する重要な情報を執刀医に伝えます。