<目標> わかりやすい画像の提供を行う.
     診断,治療計画に有意義な情報を提供する.
     画像診断医としてリスク,コスト,パフォーマンス,適応を熟慮した検査を
     行う.

<施設概要>

当科では単純写真,透視,CT,血管造影など画像診断を中心に行っています.
特に近年話題となっているマルチスライスCTが導入されており,従来の輪切りの画像に加えて様々な角度,断面からの観察が可能な三次元処理(3-D)画像が提供できます.一方向からでは分かりにくかった所見をよりわかりやすく画像化し,また主治医には処置や手術時に見たままの視野(operatorユs view)を示すことでより直感的に病変部をとらえることに貢献しています.検査時間も大幅に短縮され,一回のいき止めで胸部から骨盤までのスキャンを終えることができます.また,造影(静脈から造影剤を注射すること)を行うことにより血管の情報(動脈瘤,梗塞など)を血管造影検査(血管に直接管を入れて行う検査)なしで診断することが可能となっています.
血管造影室も完備され,急性期の脳梗塞(内科矢野先生のページを参照ください),骨盤骨折等の治療が行えるほか,腫瘍に対する動注やその他のIVR(インターベンショナル ラディオロジー)と呼ばれる手技一般が可能となっています.
単純撮影室はすべて電子化(CR)され,条件設定などの作業が簡略化され,撮影時の待ち時間短縮や画像処理による診断能の向上がはかられています.

(検査に関する詳細は放射線部のページを参照ください.)


福島 健自(ふくしまけんじ)
宮崎医科大学卒
日本医学放射線学会認定放射線科専門医。